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電気データロガー

設備の状態監視、試験評価、研究開発の計測では、複数ポイントの信号を一定間隔で収集し、あとから比較・解析できることが重要です。そうした現場で使いやすいのが電気データロガーです。電圧・電流・抵抗・温度関連信号などを継続的に記録できるため、瞬間値だけでは見えにくい変動や傾向の把握に役立ちます。

このカテゴリでは、ベンチトップ型のデータ取得システムから、測定チャンネルを拡張するマルチプレクサやスイッチモジュール、設置性を高めるアクセサリまで、用途に応じて選びやすい製品を掲載しています。単体の測定器としてだけでなく、検査治具、評価システム、保全用の記録機器としても導入しやすい構成が特長です。

電気計測に用いるデータロガーと周辺機器のイメージ

電気データロガーが活用される場面

電気データロガーは、長時間の記録や多点計測が必要な場面で特に有効です。たとえば生産設備の立ち上げ時に各部の電圧や温度変化を追跡したり、試験中の入力信号を時系列で残したり、保守点検で異常の発生タイミングを確認したりといった用途が挙げられます。

また、単純なログ収集だけでなく、測定点数の多い現場では自動スキャンによる効率化にも貢献します。単発確認が中心ならマルチメータが適していますが、変化の記録や複数チャネル監視を重視する場合は、データロガーのほうが運用しやすいケースが少なくありません。

このカテゴリで見られる主な構成

掲載製品には、本体となるデータ取得システムと、測定経路を切り替えるマルチプレクサ、配線構成に合わせるスイッチモジュール、さらにラック実装用のキットなどがあります。現場では「本体だけ」で完結するよりも、必要なチャネル数や測定対象に合わせて段階的に構成することが一般的です。

たとえばKEYSIGHT DAQ970AやKEYSIGHT DAQ973Aのようなデータ取得システムは、複数信号をまとめて扱うベース機として検討しやすい製品です。一方で、KEITHLEY 3722 Dual 1 x 48 HD Multiplexer Cardのようなカードは、多チャネル化を進めたい環境で役割を発揮します。設置面ではKEYSIGHT DAQA190A ラックマウントキットのようなアクセサリも、試験ラックへの組み込みで実務的なメリットがあります。

選定時に確認したいポイント

まず確認したいのは、測定対象の種類です。電圧・電流・抵抗・周波数・熱電対・RTD・サーミスタなど、何を測るかによって必要な入力方式や対応モジュールは変わります。用途が混在する場合は、複数の測定方式に対応しやすいプラットフォームを選ぶと拡張性を確保しやすくなります。

次に重要なのは、必要チャネル数とスキャン速度です。たとえばBKPRECISION DM301 Multiplexer (20CH)やBKPRECISION DM303 Single-Ended Multiplexer (40CH)のように、同じシリーズでもチャネル構成が異なります。測定点が増える予定があるなら、初期要件だけでなく将来の増設も視野に入れて比較することが大切です。

さらに、最大入力電圧や電流、絶縁条件、通信インターフェース、保存方法も実運用では見逃せません。PC接続中心なのか、USBメモリなどへの直接保存を使いたいのか、GPIBやLANが必要なのかによって、導入後の使い勝手が大きく変わります。

多点計測ではモジュール構成が重要

多点の信号を効率よく収集するには、本体性能だけでなくスイッチング方式やモジュール選びが重要です。たとえばBKPRECISION DM300 Solid-State Multiplexer (20CH)は高速スキャンを重視する場面で検討しやすく、BKPRECISION DM309 High Voltage Multiplexer (8 + 2 current channels)はより高い電圧レンジを扱う用途で比較対象になります。

一方、BKPRECISION DM304 Switch module (32CH)のようなスイッチモジュールは、単純な多点測定だけでなく信号経路の切り替えや自動試験の一部としても使いやすい構成です。測定点数、配線方式、被測定信号の性質によって最適な組み合わせは異なるため、システム全体で考えることが選定の近道です。

代表的なメーカーと製品例

メーカーごとに得意とする方向性が異なるため、運用イメージに合わせて比較するのが現実的です。たとえばKEYSIGHTは、DAQ970AやDAQ973Aのようなデータ取得システムに加え、ラック実装アクセサリまで含めて検討しやすく、試験設備や評価環境への統合を進めやすい構成が見られます。

KEITHLEYは、3722のような高密度マルチプレクサカードで多チャネル測定の拡張に適しています。BKPRECISIONではDAQ3120やDAQ3120-GPIBのようなベンチトップデータ取得システムに加え、DM300、DM301、DM303、DM304、DM309といった周辺モジュール群があり、用途に応じて柔軟に構成しやすい点が魅力です。電力品質の記録に近い目的では、EXTECH PQ3450-12 3-phase power analyzer/data loggerのような機種も候補になります。

関連計測器との使い分け

データロガーは「長時間」「多点」「自動記録」が得意ですが、すべての計測で最適とは限りません。単一回路のその場確認や現場でのスポット測定であれば、前述のマルチメータのほうが機動性に優れる場合があります。逆に、半導体評価のようにソース機能と精密測定を組み合わせたい場合は、SMU 半導体テストのカテゴリも合わせて確認すると選定しやすくなります。

また、設備保全の文脈では、記録対象が電気信号そのものなのか、接地状態や絶縁関連なのかで必要機器が変わります。用途が明確なほど、データロガー本体・モジュール・周辺測定器の役割分担も整理しやすくなります。

導入前に整理しておきたい実務ポイント

選定をスムーズに進めるには、測定点数、測定対象、記録時間、必要な通信方式、設置方法を事前に整理しておくのが有効です。特にB2Bの現場では、既存ラックへの収納、PCソフトとの連携、将来的なチャネル追加、校正運用など、購入後に影響する条件が多くあります。

本カテゴリの製品群は、単体の測定器を探している方だけでなく、評価装置や監視システムの一部として電気信号を安定して記録したい方にも適しています。必要な機能を絞り込みながら、本体とモジュールの組み合わせを比較することで、現場に合った電気データロガーを選びやすくなります。

継続的な記録、複数チャネル対応、システム拡張性を重視するなら、電気データロガーは非常に実用的な選択肢です。用途ごとの測定条件を整理したうえで、対応する本体、モジュール、アクセサリを確認すると、導入後の運用まで見据えた選定につながります。

























































































































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