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漏電テスタ

設備保全や受変電設備の点検では、わずかな漏れ電流の変化を見逃さないことが重要です。絶縁劣化の早期発見、RCDの動作確認、トラブルの切り分けといった場面で役立つのが漏電テスタです。クランプ式の漏れ電流測定器からRCDテスター、漏電監視ロガーまで、用途に応じて必要な機能は大きく変わります。

このカテゴリでは、現場での点検や定期保守に使いやすい漏電測定機器を中心に、選定時に押さえたいポイントや活用シーンを整理しています。単に電流値を読むだけでなく、配線条件、測定レンジ、周波数帯、記録機能の有無まで含めて比較することで、より実務に合った機種選びがしやすくなります。

漏れ電流の点検に使用されるクランプ式測定器のイメージ

漏電テスタの主な役割

漏電テスタは、配線や機器から大地へ流れる不要な電流、あるいは保護装置の動作に関わる漏れ電流を確認するための測定機器です。工場、ビル設備、盤内配線、空調設備、ポンプ設備など、連続稼働する設備ほど、わずかな異常の蓄積を把握する意義が大きくなります。

現場では、漏れ電流クランプメーターで回路を非接触で確認するケースが多く、RCDの動作試験では専用のRCDテスターが使われます。また、経時変化を追いたい場合はロガーが有効です。周辺の測定器としては、絶縁や接地の確認が必要になることもあり、接地抵抗/抵抗率テスターとあわせて検討されることもあります。

カテゴリ内で見られる代表的な機器タイプ

もっとも一般的なのは漏れ電流クランプメーターです。回路を切り離さずに測定しやすく、保全点検や設備診断で扱いやすいのが特長です。微小なmAレンジからAレンジまで対応する機種であれば、漏電の傾向確認と負荷電流の把握を1台で行いやすくなります。

たとえば、FLUKEの Fluke-368 FC や Fluke-369 FC は、mA帯から高めの電流レンジまでカバーするクランプメーターとして、盤内や幹線の確認に向いた構成です。KYORITSU 2433R や KYORITSU 2431 は漏れ電流の点検用途で比較しやすく、HIOKI CM4003 は広い周波数帯やTrue RMS対応を重視したい場面で候補になります。

一方、RCDテスターは漏電遮断器の動作確認を目的とする機器で、KYORITSU 5406A RCDテスターのように試験電流や試験時間の確認を重視する用途に適しています。さらに、KYORITSU 5050-00 lor 漏電監視ロガーのようなロガー系は、瞬間的な測定では見えにくい変動や経時傾向を追跡したい場合に役立ちます。

選定で確認したいポイント

まず確認したいのは、測りたい対象が微小な漏れ電流なのか、負荷電流も含めて見たいのかという点です。数mAレベルの変化を重視する場合は分解能の細かい機種が有利で、幹線や大型設備も見るならクランプ径や上限レンジも重要になります。導体径に対してクランプが小さいと、現場で使いにくくなることがあります。

次に、True RMS対応や周波数帯の確認も欠かせません。インバータ機器や高調波の影響を受けやすい設備では、単純な50/60Hz前提だけでなく、広めの周波数応答を持つ機種が向く場合があります。たとえば HIOKI CM4003 は15Hz~2000Hz、FLUKE Fluke-369 FC は40Hz~1kHz、KYORITSU 2433R もワイドレンジの測定に対応しており、設備条件に応じた比較がしやすい構成です。

さらに、記録や二次利用のしやすさも実務では差が出ます。Bluetoothやワイヤレス連携、出力機能、ロギング機能があれば、定期点検の報告や異常発生時の記録整理が進めやすくなります。電圧や抵抗もまとめて確認したい場合は、マルチメータとの使い分けも有効です。

代表的な製品例と向いている場面

KYORITSUは、漏れクランプ、RCDテスター、監視ロガーまでラインアップの幅が広く、点検・保全の流れに沿って選びやすいメーカーです。KYORITSU 2431 は小型クランプで取り回しを重視したい場面に、KYORITSU 2433R はより広い測定レンジを必要とする点検に向いています。KYORITSU 2413F や 2413R は大きめの導体径にも対応しやすく、より大きな回路を対象にした確認に適しています。

FLUKEの Fluke-368 FC、Fluke-369 FC は、微小漏れから高めの電流レンジまで一台で扱いたいケースで比較対象になりやすい機種です。Fluke-369 FC はクランプ径が大きめで、太い導体への適用を意識した構成です。現場での視認性や安全規格の確認も含め、設備保全部門で選ばれやすいタイプといえます。

多機能寄りの選択肢としては、Chauvin Arnoux F65 Leakage multimeter clamps があり、漏れ電流だけでなく電圧、抵抗、導通確認も含めて使いたい場合に検討しやすい構成です。また、HT HT79 AC/DC漏れ電流クランプメーターのように、AC/DCの両方を視野に入れた測定が必要な現場では、対象回路の条件に合わせて選ぶことが大切です。

漏れ電流測定とRCD試験は目的が異なる

実務では「漏電を測りたい」という要望の中に、異なる作業目的が混在していることがあります。クランプメーターで行うのは、主に回路に流れている漏れ電流の把握や異常箇所の絞り込みです。これに対し、RCDテスターは遮断器が規定どおりに動作するかを確認するための試験器です。

そのため、設備の状態監視や予防保全が目的なら漏れクランプやロガー、保護装置の点検や竣工検査が主目的ならRCDテスターが候補になります。絶縁不良や地絡の疑いがある場合には、回路条件に応じて接地故障検出器のような関連機器もあわせて検討すると、原因の切り分けがしやすくなります。

用途別に見た選び方の目安

盤内配線や分岐回路の点検が中心なら、小型で細かなmAレンジを扱いやすい機種が便利です。可搬性を重視するなら KYORITSU 2431 のようなコンパクトなタイプが扱いやすく、日常点検に組み込みやすくなります。

受変電設備や太めの導体、より広いレンジをカバーしたい現場では、クランプ径と上限電流に余裕のある機種が適しています。Fluke-369 FC、KYORITSU 2413F、KYORITSU 2413R などは、対象回路が比較的大きい場面で検討しやすい選択肢です。継続監視が必要なら KYORITSU 5050-00 lor 漏電監視ロガー と KYORITSU 8177 のようなセンサー系機器の組み合わせも実務的です。

また、測定値をその場で読むだけでなく、後から傾向分析したい場合は、ロギング間隔やデータ保存方法、PC連携の有無も確認しておくと導入後の運用がスムーズです。設備保全、エネルギー管理、トラブル解析では、この違いが実際の使い勝手に直結します。

導入前によくある確認事項

漏れ電流クランプメーターと通常のクランプメーターは同じですか

用途は似ていますが、漏れ電流測定では微小電流をより細かく扱えることが重要です。通常の電流測定用クランプより、mAレンジや漏れ電流測定に配慮した設計の機種が適しています。

RCDの点検にはクランプ式だけで十分ですか

回路の漏れ電流確認には有効ですが、遮断器の動作時間や試験電流を確認したい場合はRCDテスターが必要です。目的に応じて機器を使い分けるのが基本です。

ロガーはどのような場面で必要ですか

瞬間的な測定では再現しにくい漏れ電流の変動や、時間帯による傾向を確認したい場合に有効です。断続的な異常や設備停止につながる前兆の把握に役立ちます。

漏電テスタを選ぶ際は、単に測定上限や価格帯だけでなく、対象回路の大きさ、必要な分解能、RCD試験の要否、記録機能の必要性まで整理することが大切です。現場の点検内容に合った機種を選ぶことで、異常の早期発見や保全作業の効率化につながります。

























































































































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