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PXIコントローラ (NI)

高性能な計測・自動化システムを安定して運用するうえで、PXIシャーシ内のモジュール性能だけでなく、全体を制御するコントローラの選定は非常に重要です。処理能力、接続方式、OS、拡張性の違いによって、開発効率やテストスループット、将来のシステム拡張のしやすさは大きく変わります。

PXIコントローラは、PXI/PXIeベースの計測・試験システムの中核として、モジュール制御、データ処理、ホストPCとの連携を担います。評価装置、研究開発、製造ラインの検査、自動試験システムまで、用途に応じて組み込み型とリモート制御型を使い分けることが重要です。

PXIシステムで使用されるコントローラとリモート制御モジュールのイメージ

PXIシステムにおけるコントローラの役割

PXIコントローラは、シャーシ内の各種計測モジュールを統合し、測定シーケンスの実行、データ収集、演算処理、上位ソフトウェアとの連携を行うための制御基盤です。単にPCの代替という位置づけではなく、計測システム全体の応答性と運用性に関わる要素として考える必要があります。

とくにPXI Express環境では、帯域の確保と処理性能のバランスが重要です。高チャンネル数の測定、複数モジュールの同時動作、データロギングやリアルタイム性を求める運用では、コントローラ側の性能差がそのままシステム全体の使い勝手に影響します。

組み込みコントローラとリモート制御の違い

PXIコントローラは大きく、シャーシに直接搭載する組み込み型と、外部PCや外部コントローラから制御するリモート型に分けて考えられます。前者はシステムをコンパクトにまとめやすく、後者は既存PC資産の活用や柔軟な構成に向いています。

たとえば、NI PXIe-8881のような組み込み型は、PXIシャーシ内に直接実装して一体型システムを構築したい場合に適しています。一方で、NI RMC-8356 External Controller for PXI や PXIe-8399、PXIe-8398 などのリモート制御モジュールは、ホスト側の演算資源を活かしながら、PXI側の計測ハードウェアを外部から高速接続したいケースで有力です。

選定時に確認したいポイント

導入前にまず確認したいのは、必要な通信帯域と処理負荷です。大容量データを扱うシステムでは、PXIe-8399やPXIe-8398のようにMXI-Express Gen3 x16で高帯域に対応する構成が適しています。逆に、比較的シンプルな制御や既存構成の延長では、1ポート構成のPXIe-8381やPXIe-8360、PXI-8360といった選択肢も検討しやすくなります。

次に重要なのがOSや実行環境です。Windowsベースで一般的なアプリケーションや解析環境と連携したい場合と、LabVIEW Real-Time (NI Linux Real-Time) のようなリアルタイム運用を重視する場合では、選ぶべきモデルが異なります。制御ロジック、同期要件、保守体制を含めて判断することが大切です。

さらに、ポート数や接続媒体も実務では見逃せません。複数シャーシ接続や段階的拡張を考えるならポート構成を、配線距離や設置環境を重視するなら銅線かファイバーかを確認することで、導入後の構成変更リスクを抑えやすくなります。

代表的なNI製品の見どころ

NIのPXIコントローラ製品群では、組み込み型とリモート制御型の両方がそろっており、システム規模や運用方針に応じて選びやすい点が特長です。高性能な組み込み制御を重視するなら、PXIe-8881シリーズのように高いコントローラ帯域と複数のOS選択肢を持つモデルが候補になります。

外部PC連携を重視する場合は、NI RMC-8356 External Controller for PXI と PXIe-8399/PXIe-8398 の組み合わせが、拡張性と帯域の両立を考えるうえで参考になります。また、Thunderbolt 3.0接続に対応するPXIe-8301は、設置性や既存PCとの親和性を重視する現場で比較対象になりやすい構成です。

PXIコントローラと周辺計測モジュールの関係

コントローラは単体で完結する製品ではなく、測定対象や試験手順に応じて各種モジュールと組み合わせて価値を発揮します。たとえば高速波形観測を行う構成ではオシロスコープ(NI)との連携が重要になり、多点切り替えを含む試験ではスイッチ(NI)との組み合わせがシステム設計の要になります。

また、電圧・電流の印加と測定を同時に行う評価用途ではソース測定単位との相性も重要です。コントローラを選ぶ際には、将来接続するモジュール群やアプリケーションソフトウェアまで含めて、システム全体で最適化する視点が求められます。

用途別に考える導入イメージ

研究開発では、柔軟な構成変更や解析環境との連携が重視されるため、外部PCベースのリモート制御が有効な場合があります。既存の演算リソースを活かしながらPXIシャーシを増設できるため、段階的な設備拡張にも対応しやすくなります。

一方、製造検査や常設の自動試験装置では、一体型で安定運用しやすい構成が好まれることがあります。組み込み型コントローラは配線や設置をシンプルにしやすく、設備としての再現性や保守性を重視する現場で選ばれやすい構成です。

通信インターフェースを含むシステム全体の接続設計を見直したい場合は、GPIB、シリアル、およびイーサネット関連の機器もあわせて確認すると、装置間連携の整理に役立ちます。

導入前によく確認される点

組み込み型と外部制御型はどちらが適していますか

省スペース性や装置一体化を重視するなら組み込み型、既存PCの活用や構成の柔軟性を重視するなら外部制御型が候補になります。用途、設置条件、保守方法によって最適解は変わります。

帯域が高いモデルを選べば十分ですか

帯域は重要ですが、それだけで決まりません。OS、ポート数、対応ケーブル、システム拡張性、接続先シャーシの構成も含めて判断することが大切です。

PXIとPXIeで選び方は変わりますか

変わります。接続バスや求められるデータ転送性能が異なるため、使用するシャーシやモジュールに合わせて、対応するコントローラやリモート制御モジュールを確認する必要があります。

システム全体を見据えて選ぶことが重要

PXIコントローラの選定では、単純なスペック比較だけでなく、どのような計測を行い、どのようなモジュールと組み合わせ、どのように運用していくかを整理することが欠かせません。組み込み型かリモート制御型か、必要帯域はどの程度か、OSや拡張性は十分かといった視点を押さえることで、導入後のミスマッチを減らしやすくなります。

このカテゴリでは、NIのPXI/PXIe向けコントローラやリモート制御モジュールを比較しながら、用途に合った構成を検討できます。システム性能だけでなく、将来の増設や周辺モジュールとの連携まで視野に入れて選定することが、実運用で使いやすいPXI環境づくりにつながります。

























































































































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