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高調波/フリッカー

電源品質の評価や規格対応を進める現場では、電圧・電流の波形を見るだけでは判断しきれない場面が少なくありません。高調波成分の増加、突入電流、電圧変動、フリッカーといった要素を定量的に把握したい場合に役立つのが、高調波/フリッカー測定に対応した専用アナライザです。

このカテゴリでは、単相系の評価から三相・単相の切り替えが必要な用途まで、電源解析に適した製品を比較検討できます。研究開発、受入評価、試験設備、保守点検など、用途に応じて必要な測定機能や接続方式を整理しながら選ぶことが重要です。

高調波とフリッカー測定に用いる電源解析機器のイメージ

高調波/フリッカー測定が必要とされる場面

スイッチング電源、インバータ機器、家電、産業機器などでは、商用電源に対して理想的ではない電流波形を生じることがあります。こうした負荷は高調波電流を発生させるため、設備全体の電源品質や周辺機器への影響を確認するうえで、専用の測定器による評価が重要になります。

また、照明のちらつき感や電圧の短時間変動に関係するフリッカーは、単なる実効値測定では把握しにくい項目です。規格評価や製品設計の検証では、電力、周波数、位相だけでなく、高調波解析や電圧変動解析まで一体で確認できる機器が求められます。

このカテゴリで確認したい主な測定ポイント

高調波/フリッカー対応機を選ぶ際は、まず単相か三相か、あるいは両方に対応する必要があるかを整理すると比較しやすくなります。あわせて、入力電圧・電流レンジ、測定チャネル数、対象周波数帯、評価したいパラメータの範囲も確認しておくと、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。

もう一つのポイントは、測定結果をどう活用するかです。画面での確認が中心なのか、試験レポート出力やPCへの保存が必要なのか、ネットワーク接続を使いたいのかによって、選ぶべきモデルは変わります。波形観測中心であればデジタルオシロスコープも有効ですが、規格を意識した電源解析では専用機の優位性があります。

代表的な製品例と使い分け

KIKUSUIのKHAシリーズは、電力、周波数、位相に加え、高調波電流・高調波電圧、フリッカー/電圧変動解析に対応する構成が特長です。たとえば KIKUSUI KHA1000 は1相評価向けで、単相2線の測定系を想定した運用に適しています。Ethernetポート搭載の KIKUSUI KHA1000 WITH ETHERNET は、データ出力や接続性を重視する現場で検討しやすいモデルです。

一方、KIKUSUI KHA3000 は三相/単相の両方を視野に入れた測定に向いており、L1・L2・L3の3チャネルで評価したいケースに適しています。設備機器や三相電源を扱う試験環境では、単相専用機よりも配線方式への柔軟性が重要になるため、対象回路の構成に合わせて選定するのが実務的です。

TTIのHA1600Aシリーズは、標準的な主電源コネクタを使う単相評価向けの構成で、THD、電力、力率、突入電流、高調波表示、フリッカーメータ機能などをまとめて確認したい場面で使いやすいタイプです。Schuko、USA、UKなど接続仕様の違いがあるため、設置環境や試験対象に合うバリエーションを選ぶことが大切です。

選定時に見ておきたい比較軸

単相・三相の対応範囲

試験対象が家電や小型電源であれば単相モデルで十分なことが多い一方、産業設備やモータ駆動機器では三相対応が必要になることがあります。将来的に評価対象が広がる可能性があるなら、配線方式の切り替えに対応した機種を早めに検討しておくと運用の幅が広がります。

測定項目と解析の深さ

単にTHDを見たいのか、各次高調波、電圧変動、Pst/Pltのようなフリッカー指標まで確認したいのかで必要な機能は異なります。規格適合の事前確認や報告書作成まで視野に入れる場合は、数値一覧、ヒストグラム表示、判定支援、レポート出力のしやすさも重要です。

インターフェースとデータ活用

試験結果の保存や共有を重視するなら、Ethernet、USB、RS-232などの接続性は見逃せません。単発の確認だけでなく、長時間試験や複数条件の比較を行う場合は、PC連携や外部出力のしやすさが作業効率に直結します。

オシロスコープとの違いと併用の考え方

波形の立ち上がりやノイズの瞬間的な挙動を詳しく見たい場合、PCオシロスコープやデジタルオシロスコープは有効です。特に開発初期では、時間軸上の現象把握と原因追及に強みがあります。

ただし、高調波やフリッカーの評価では、単なる波形表示だけでなく、電力パラメータの演算、各次成分の集計、規格を意識した測定ロジックが求められます。そのため、原因解析ではオシロスコープ、適合確認や電源品質評価では高調波/フリッカーアナライザというように、役割を分けて併用する考え方が現実的です。

導入前に整理しておくと比較しやすい項目

  • 試験対象が単相か三相か、または両方か
  • 測りたい項目が高調波中心か、フリッカーや電圧変動まで含むか
  • 必要な入力レンジとチャネル数
  • レポート出力、PC連携、ネットワーク接続の要否
  • 試験室用途か、保守点検や現場評価用途か

これらを事前に整理しておくと、KIKUSUI KHA1000、KHA3000、TTI HA1600Aのような代表的な機種の違いが見えやすくなります。単に機能数だけで選ぶのではなく、対象回路、運用フロー、保存したいデータ形式まで含めて比較することが、導入後の使いやすさにつながります。

まとめ

高調波/フリッカー測定機器は、電源品質の把握、製品評価、試験業務の効率化に直結するカテゴリです。単相向けの評価を重視するのか、三相系まで含めた柔軟な測定を求めるのかによって、適したモデルは変わります。

このカテゴリでは、KIKUSUIやTTIの代表的な製品を中心に、測定対象や運用方法に合わせた比較がしやすくなっています。必要な測定項目、接続方式、データ活用方法を整理しながら、自社の評価環境に合う1台を選定してみてください。

























































































































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