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超音波厚さ計

配管、タンク、圧力容器、金属部材の保全では、対象物を破壊せずに肉厚を確認したい場面が少なくありません。そうした現場で広く使われるのが超音波厚さ計です。材料内部へ超音波を送信し、反射時間から厚さを求めるため、設備の健全性確認や減肉管理、受入検査、定期点検まで幅広い用途に対応しやすいのが特長です。

このカテゴリでは、一般的なハンディタイプから高温対応、曲面・薄肉向け、コーティング越しの測定を考慮した機種まで取り扱っています。測定対象の材質、厚さレンジ、使用温度、プローブ形状の違いを踏まえて選定することで、現場に合った運用につなげやすくなります。

工業用途で使用される超音波厚さ計のイメージ

超音波厚さ計が使われる主な場面

代表的な用途は、鋼材やアルミ、ガラス、プラスチック、セラミックなどの均質材料の厚さ確認です。特に設備保全では、腐食や摩耗による減肉を把握するために用いられ、配管やタンクの状態監視に役立ちます。

また、製造現場では材料受入時の確認や加工後の品質管理にも適しています。外観からは判断しにくい内部側の減肉や、片面からしかアクセスできない箇所でも測定しやすい点が、機械式の厚み測定器とは異なる実用上のメリットです。

選定時に確認したいポイント

まず重要なのは測定レンジです。薄板中心なのか、厚肉材や鋳造材まで見たいのかで適した機種が変わります。たとえば PCE TG 75A は日常的な厚さ確認に使いやすい構成で、より広いレンジを想定する場合は PCE-TG 150A 系や PCE TG 300 シリーズのような上位モデルが候補になります。

次に確認したいのが被測定物の形状です。平板中心であれば標準プローブで対応しやすい一方、薄肉管や小径配管では先端径や周波数の異なるセンサーが有利になることがあります。PCE TG 300-NO7 のように、薄肉や強い曲率を持つ配管向けの構成は、対象物との相性を考えて選ぶのが基本です。

さらに、使用環境も見逃せません。常温でのスポット測定なのか、高温設備の点検なのかによって適切なセンサーは異なります。高温条件では PCE TG 150A HT や PCE TG 300-HT5 のような高温対応タイプが候補となり、無理な流用を避けることが安定した測定につながります。

測定方式とプローブの違いが結果に与える影響

超音波測定では、本体性能だけでなくプローブの選択も精度と作業性に大きく関わります。周波数が高いプローブは薄い材料の分解能に有利な一方、対象物や条件によっては減衰の影響を受けやすく、厚肉材や粗い組織では別の組み合わせが適する場合があります。

たとえば、PCE TG 5M10d 標準センサーは PCE-TG 75 や PCE-TG 150 系で使われる基本的な選択肢の一つです。一方で、PCE TG 300-NO2、PCE TG 300-NO5、PCE TG 300-NO5/90 のように、周波数や接触角度の異なる構成を使い分けることで、通常測定、小径配管、アクセスしにくい箇所などへの対応幅を広げられます。

コーティングや塗膜の上から母材厚さを確認したいケースでは、測定モードの違いも重要です。MOORE & WRIGHT MWT-2500 のように超音波方式を採用し、用途に応じたモードを備えたモデルは、塗装面を含む保全用途の検討対象として見られることがあります。

代表的なメーカーとラインアップの見方

このカテゴリでは、PCE を中心に、ELCOMETERMOORE & WRIGHT などの製品が確認できます。メーカーごとに得意な構成は異なり、標準的な肉厚測定に向くモデル、校正や管理を補助するアクセサリ、より専門的な検査に向く構成など、選択肢の幅があります。

たとえば PCE は、PCE TG 75A のようなベーシックな運用に向く機種から、PCE-TG 150A F25 や PCE TG 300 シリーズのような用途別展開まで比較しやすいのが特徴です。ELCOMETER T920CALSTD-SET1 は測定器本体ではなく校正標準セットであり、日常点検や測定値の確認体制を整えたい現場で補助的な役割を果たします。

現場で比較されやすい製品例

日常点検や汎用的な厚さ確認では、PCE TG 75A のような携帯しやすいモデルが導入候補になりやすく、基本的な記録機能や音速調整機能を備えた機種は多くの現場で扱いやすい傾向があります。より広い測定レンジや鋳造材を含む用途を考える場合は、PCE-TG 150A F25 のようなモデルが比較対象になります。

高温箇所の点検には PCE TG 150A HT や PCE TG 300-HT5 が有力です。ボイラー周辺、加熱設備、熱交換器など、被測定面の温度条件が厳しい環境では、対応温度を考慮したセンサー選定が不可欠です。

一方、より多機能な運用やモード切替を重視する場合は、PCE TG 300-NO5、PCE TG 300-NO7、PCE TG 300-NO2 など、プローブ違いのシリーズが実務上の比較対象になります。通常面、小径配管、薄肉部など、現場で頻出する条件に合わせて構成を検討しやすい点がポイントです。

校正・検証と運用面での注意

厚さ測定では、機器選定だけでなく校正と日常確認も重要です。測定前に基準試験片や校正標準で状態を確認し、材質に合わせて音速設定を見直すことで、測定値のばらつきを抑えやすくなります。ELCOMETER T920CALSTD-SET1 のような校正標準セットは、そのための運用を支えるアイテムです。

また、表面状態が粗い場合、塗膜やスケールがある場合、曲面が強い場合は、表示値だけで即断しないことも大切です。必要に応じて測定点を増やし、使用するカプラント、プローブ、測定モードの組み合わせを見直すことで、実務に適した再現性を確保しやすくなります。

関連機器とあわせて検討するなら

厚さ管理の方法は対象物や検査目的によって変わります。片面測定が必要な設備保全では超音波方式が有力ですが、ワーク形状や検査工程によっては、関連カテゴリの厚み測定器もあわせて比較すると、より適切な手法を選びやすくなります。

また、減肉確認だけでなく内部欠陥や探傷まで視野に入る場合は、PCE UFD 50 のような材料試験機が検討対象となることがあります。厚さ測定と探傷は目的が異なるため、必要な検査範囲を整理したうえで選ぶのが実務的です。

まとめ

超音波厚さ計は、非破壊で厚さを確認したい現場において、保全・検査・品質管理の効率化に役立つ計測機器です。選定では、測定レンジ、材質、表面状態、温度条件、配管径、必要な記録機能やプローブ構成を整理しておくと、候補を絞り込みやすくなります。

標準的なハンディモデルから高温対応、曲面向け、校正アクセサリまで、用途に合った構成を比較することで、より安定した測定運用につながります。現場条件に合う一台を探す際は、対象物の条件と必要な測定スタイルを基準に製品を見比べてみてください。

























































































































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