ファンフィルターユニット
クリーンルームや清浄化工程では、空気中の微粒子管理が製品品質と作業安定性を大きく左右します。天井グリッドや設備内に組み込みやすいファンフィルターユニットは、局所的な清浄空間の形成から既存環境の改善まで、幅広い用途で検討される機器です。
このカテゴリでは、HEPA系フィルタと送風機を一体化したユニットを中心に、サイズ違い・風量違いの製品を比較しながら選定できます。研究設備、電子部品製造、検査工程、組立エリアなど、清浄度が求められる現場で導入しやすいラインアップが揃っています。

ファンフィルターユニットの役割
ファンフィルターユニットは、内部ファンで空気を吸い込み、フィルタを通して清浄化した空気を一定方向に供給する装置です。クリーンルーム全体の空調を補完するだけでなく、必要なエリアに限定して清浄環境を作りたい場合にも使いやすいのが特長です。
特に、作業台上、搬送ライン上、設備の上部空間などでは、局所的に清浄度を高めたいケースが多くあります。そのような場面では、クリーンベンチとあわせて検討することで、作業内容に合った気流設計を考えやすくなります。
このカテゴリで確認したい選定ポイント
選定でまず確認したいのは、設置寸法と必要風量のバランスです。同じシリーズでも外形サイズが異なり、600CMH級から1200CMH級までのように処理能力に差があります。天井開口寸法や装置フレームとの取り合いを見ながら、必要な循環量を確保できるかを確認することが重要です。
次に、フィルタ性能、騒音、電源条件、材質も比較対象になります。清浄度要求が高い工程ではフィルタ等級の確認が欠かせず、常時人が作業するエリアでは騒音レベルも運用性に影響します。加えて、筐体材質や板厚は、耐久性や設置環境との相性を判断するうえで見落とせない要素です。
代表的な製品例とサイズ展開
VAFのラインアップでは、V-F1-CA12、V-F2-CA12、V-F3-CA12、V-F4-CA12のように、サイズと風量の違いで選びやすい構成になっています。たとえば VAF V-F1-CA12 ファンフィルターユニット は 610×610×69 mm クラス、VAF V-F4-CA12 ファンフィルターユニット は 1220×610×69 mm クラスで、設置スペースと必要風量に応じた比較がしやすい製品です。
同じくCA21系として、VAF V-F1-CA21 ファンフィルターユニット から VAF V-F4-CA21 ファンフィルターユニット までの展開もあり、装置構成や筐体条件に応じて候補を絞り込めます。仕様面では、4段階のファン速度制御、AC-220V・単相・50Hz対応、面風速 0.3~0.5 m/s など、実運用をイメージしやすい要素が揃っています。
ShiZuでは、FFU-ST01シリーズとして 575x575x320、875x575x320、1175x575x320、1175x1175x320 など複数サイズが用意されています。ShiZu FFU-ST01 ファンフィルターユニット (575x575x320) から大型サイズまで段階的に展開されており、設備規模や対象空間に合わせて選びやすいのが特徴です。
用途別に考える導入イメージ
電子部品や精密機器の工程では、部材への塵埃付着を抑えるために、組立・検査・梱包前の局所清浄化に使われます。研究室や試験室では、サンプル周辺の空気品質を安定させる目的で採用を検討しやすく、既存設備に後付けしやすい点もメリットです。
また、入室管理や前処理を重視する運用では、エアシャワーや換気室と役割を分けて構成することで、清浄度管理をより体系的に考えられます。作業者由来の発塵対策と、作業エリアそのものの清浄化は目的が異なるため、設備全体での整合性を見ることが大切です。
比較時に見落としやすい実務ポイント
製品仕様を見る際は、単純な外形寸法だけでなく、ボックス寸法や取付スペースも確認しておくと、現場での手戻りを減らせます。特に天井設置やユニット複数連結では、配線、点検スペース、メンテナンス動線まで含めた確認が必要です。
さらに、風量と騒音の関係も重要です。風量が大きいほど広い範囲に対応しやすい一方、設置場所によっては静粛性を優先したい場合もあります。たとえば ShiZu FFU-ST01 シリーズでは、0.3µm 粒子に対する高いろ過性能と比較的低騒音のバランスが検討材料になります。
周辺設備との組み合わせ
ファンフィルターユニット単体でも一定の清浄化効果は期待できますが、運用レベルを高めるには周辺設備との組み合わせが有効です。作業面の清掃にはダストクロス、モップなどの清掃用品を適切に使い、発塵源を増やさない管理が求められます。
また、用途によっては、生体試料や安全管理を伴う環境では生物学的安全キャビネット、一般的な清浄作業ではクリーンベンチというように、設備の役割を整理して選ぶことが重要です。FFUは空気清浄の基盤として機能し、他設備は作業内容や安全要求に応じて補完的に使い分けるイメージが適しています。
導入前に整理しておきたい事項
選定前には、必要な清浄度、対象エリアの寸法、設置方法、使用電源、求める気流の方向性を整理しておくと比較がスムーズです。さらに、フィルタ交換や点検周期、運転時間、設備停止可能なタイミングも含めて考えると、導入後の運用負荷を見積もりやすくなります。
このカテゴリには、VAFとShiZuを中心に、サイズや風量の異なる製品が揃っています。局所清浄化を重視するのか、広い範囲をカバーしたいのかを明確にすることで、現場に合ったファンフィルターユニットを選びやすくなります。
清浄環境づくりは、単に機器を設置するだけでなく、工程条件・レイアウト・保守性まで含めて考えることが重要です。用途に合うサイズ、必要な風量、運用しやすい仕様を見比べながら、現場に適したファンフィルターユニットをご検討ください。
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