データの取得と制御
試験設備、研究開発ライン、生産現場の自動化では、センサ信号を正確に取り込み、必要に応じて制御へつなげる仕組みが欠かせません。こうした用途で重要になるのが、データの取得と制御に対応したハードウェア群です。アナログ入力、カウンタ/タイマ、産業用通信、ひずみ計測などを一つの設計思想で扱えることは、システム構築の効率や拡張性に大きく関わります。
このカテゴリでは、計測対象の信号を取り込むためのI/Oデバイスから、モジュール型の計測ユニット、通信インターフェース、周辺電源まで、用途に応じた選定の起点となる製品群を確認できます。単純なスペック比較だけでなく、測定対象、設置環境、必要チャンネル数、更新速度などを踏まえて選ぶことが重要です。

データ取得と制御で扱う主な領域
このカテゴリの中心となるのは、電圧やセンサ出力を収集するアナログ入力、イベントやパルスを扱うカウンタ/タイマ、外部機器と接続する通信インターフェース、そしてひずみやブリッジ信号のような専用計測です。用途によって必要な機能は大きく異なるため、まずは「何を測るのか」「何を制御したいのか」を整理すると選定しやすくなります。
たとえば、USB接続で手軽にPCベース計測を始めたい場合と、PXI/PXIeで高速・多チャネルの計測システムを組みたい場合では、適した製品構成が異なります。周辺分野も含めて検討したい場合は、電子テストと計装もあわせて確認すると、より広い視点で構成を検討できます。
代表的な製品例と適した用途
導入しやすい例としては、NIの「NI USB-6210 Multifunction I/O Device」が挙げられます。USB 2.0接続に対応し、アナログ入力を中心に基本的な計測を行いたい場面で検討しやすい構成です。評価設備、実験系のデータ収集、教育用途のベンチ計測など、PC直結型を求めるケースに向いています。
パルス計測や位置・回転関連の信号処理では、「NI 783407-01 カウンタ/タイマモジュール」のような専用モジュールが有力です。単なる電圧測定では扱いにくい周波数、エッジ、タイミング関連の計測に対応しやすく、エンコーダやトリガ連携を含むシステムの構築で役立ちます。
一方、DeviceNet接続が必要なシステムでは「NI PCI-8532 DeviceNet Interface」のような通信インターフェースが候補になります。データ取得と制御は単体機器で完結するとは限らず、PLCや現場機器との連携が必要な場合も多いため、I/Oだけでなく通信方式まで含めた設計が重要です。
ひずみ・ブリッジ計測を重視する場合の見方
荷重、圧力、変位、構造物評価では、ひずみ・ブリッジ入力対応機器の選定が重要です。このカテゴリには、NI PXIe-4339、NI PXIe-4331、NI PXIe-4330、NI FD-11637、NI sbRIO-9237、NI sbRIO-9236といった関連製品が含まれており、測定レンジ、サンプルレート、チャネル構成、対応プラットフォームに応じて選び分けられます。
たとえば、PXIeベースのモジュールは高性能なテストシステムに組み込みやすく、FieldDAQ系は現場寄りの分散計測を意識した構成として検討しやすい製品群です。CompactRIO系のC Seriesモジュールは、制御と計測を近い距離でまとめたい用途に向いています。ひずみゲージやブリッジセンサを扱う案件では、対象信号の種類だけでなく、設置場所や筐体構成まで含めて比較するのが実務的です。
関連する用途をもう少し絞って見たい場合は、ひずみ、圧力、および力の領域も参考になります。アプリケーション起点で整理すると、必要なモジュールタイプが見えやすくなります。
選定時に確認したいポイント
実務でまず確認したいのは、チャンネル数、入力レンジ、分解能、サンプルレート、接続方式です。少チャネルの簡易測定で十分なのか、多点同時計測が必要なのかによって、USBデバイス、PXIeモジュール、FieldDAQ、CompactRIO対応モジュールのどれが適切かが変わります。
次に重要なのが、システム全体との整合性です。PCベースで完結するのか、既存装置とバス接続するのか、制御側ハードウェアと近接配置するのかによって、必要なインターフェースやフォームファクタは異なります。周辺部材まで含めて構成するなら、電源や接続部品を含むアクセサリーもあわせて確認すると導入時の抜け漏れを減らせます。
周辺機器や電源も含めたシステム設計
データ取得機器は本体だけで動作要件を満たすとは限りません。たとえば「NI PS-15 Power Supply」は、装置構成によって必要になる電源周りの検討に関わる製品です。入力電源条件や設置環境に応じて、安定動作を支える周辺要素を早い段階で確認しておくと、後工程での手戻りを抑えやすくなります。
また、カテゴリ内には計測そのものを主役とする製品だけでなく、システムの一部を構成するモジュールやインターフェースも含まれます。そのため、単体性能だけを見るのではなく、制御盤、評価装置、試験ベンチ、フィールド設置など、実際の運用形態に合わせて構成を組み立てる視点が必要です。
用途が近い周辺カテゴリとの違い
データ取得と制御は、電子計測や通信評価と重なる場面もありますが、中心となるのは「信号を取り込んで、処理し、必要に応じて制御につなぐ」流れです。RFや無線評価が中心の案件であれば、ワイヤレスの設計とテストのような周辺カテゴリの方が適していることもあります。
一方で、センサ計測、装置監視、製造ラインの状態把握、実験設備の自動化といった用途では、このカテゴリの製品群が検討の中心になります。測定対象と通信要件を切り分けて考えることで、過不足のない構成に近づけます。
導入前に整理しておくとよい事項
選定をスムーズに進めるには、入力信号の種類、必要なチャネル数、更新速度、設置環境、既存システムとの接続方式を事前に整理しておくことが有効です。特にひずみやブリッジ測定では、センサ方式や配線条件によって適したモジュールが変わるため、測定対象の情報整理が重要です。
また、将来的な拡張も見込むなら、最初からプラットフォームの統一性を意識するのがおすすめです。小規模なUSB計測から始めて、必要に応じてPXIeやCompactRIO系へ展開するケースもあるため、現時点の要件だけでなく運用フェーズまで見据えて検討すると失敗を減らせます。
データ取得と制御の機器選定では、単純なスペックの高低よりも、測定対象に合った構成とシステム全体との適合性が重要です。PCベースの簡易計測から、ひずみ計測を含む高機能なモジュール構成、産業用通信との連携まで、用途に応じて比較しながら、必要な機能を過不足なく選定していくことが現場で使いやすいシステムにつながります。
Types of データの取得と制御 (551)
- CompactDAQシャーシ (13)
- デジタルI / O (105)
- パッケージ化されたコントローラー (67)
- ひずみ、圧力、および力 (14)
- 多機能I/O (169)
- 温度 (24)
- 産業用通信バス (3)
- 電圧 (108)
- 電流 (22)
- 音と振動 (26)
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